どうでもいいことPART2

オートバイを懐かしく思い出すと、必ず大阪でのバイト先である天王寺の大きな喫茶店を思い出す。

そして、いまだにある人物を思い出す。

厨房係りのKさんというやさしいおじさんだ。多分あの頃40代くらいだったと思うが定かでない。静かで余りしゃべらないが、いつも二日酔いな感じだった。

ある日、ウエイトレスの私に「これで、ヘルメットを買ってバイクの後ろに乗せてくれ。」と競馬〔競輪?〕で勝ったからといって2万円をくれた。

当然、乗せる気もないし断ったのだが、「自由に使えばいいんだよ。」と言うから貰った。

貧乏学生の私だけれど人からお金を貰いたいと思った事はない。自分で稼いだお金だから大切に使うのだ。

けど、ギャンブルで勝ったのなら良いかと思った。言うとおりヘルメットを購入したのだが(笑)

独身だし、怖いなと思っていたけれど、その後「後ろに乗せろ!」とも言って来なかったし、相変わらず可愛いがってくれたので謎なのだ…。

どうも、天王寺のおっちゃんらはギャンブルに勝つと振る舞わずにはいられないらしい。常連客のパチプロのおっちゃんらも我々ウエイトレスに、「姉ちゃんらもなんか注文しい!」と勤務中であるのに振る舞ってくれた。

マネージャーが「裏でいただきぃ。」なんて言ってくれて(笑)
オーナーは見たこともなかったし、そういう形態の大きな喫茶店が何件もあった。

大らかな時代だったな。

またまた、どうでもいいことでした(笑)

by 薫子


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