先代が柏屋旅館を一から立ち上げた。
私が主人と結婚した頃は浴場もとても小さく露天風呂などもちろんなかった。
それから光の湯と命名した今の大きさの浴場を作った。
先代はステンドグラスに憧れていたのだろう、大きくきらびやかなステンドグラスのフィルムが貼ってあった。
私はよく「お宅はクリスチャンですか?」と聞かれた(・o・)
ステンドグラスは温泉にそぐわないしなんだか嫌だったのだが、改築するとき中之条町の花である山百合のステンドグラスを入れてもらった。
気品に満ちたステンドグラス三枚でつぼみから開花までを表現してくださった素晴らしい作品。
主人は大幅に予算オーバーすると反対したが私は何故だか譲れなかった。
「私達の代で本物を入れてあげたい。」と思っていたのだ。
たてしな薫風という旅館を作った時も少ない資金の中からひと部屋だけステンドグラスを入れてもらった。
今は他の会社が運営してくれているが、黒百合のとても素敵なステンドグラス(⌒‐⌒)
そのうち資金ができればカフェにも入れたいと思っている。
ここを立ち上げた時はそこまではできなかった。
少しずつ積み重ねていけばいつか「四万温泉柏屋と言えばステンドグラスの宿とカフェ」と言われるようになれるかしら?
いつの間にかステンドグラスが好きになっていた( ; ゜Д゜)
写真は懐かしい「たてしな薫風の黒百合」
by 薫子
薫子さん。
黒百合のステンドグラス、見事です。美しいです。
歴史ある建築の保存工事の説明で
「当時、窓にステンドグラスを入れたかったのですが高価でかなわなかったそうです。
そのためステンドグラスをイメージした窓枠のデザインにした。という記録が残っています。」
とありました。
ステンドグラスは時がすぎても、その趣きは上品で気持ちが落ち着きます。
人間の手作り、心のこもったものにはかないません。
薫子さんのステンドグラスへの思い、
先代へのお気遣いがとてもよく伝わります。
うめぼしさん、こんばんは。
本当に美しいですよね!
しかし、ステンドグラスの制作はとてつもなく地道な作業の積み重ねなのです。
自ら勉強をはじめて驚きました。
私が宿やカフェを考えるとき、お客様に自宅にいるような寛ぎの空間と非日常な空間を兼ね備えた場所を提供したいと常に考えるのです。
それは、相反するものなのでとても難しいのです。
ステンドグラスは非日常を叶えてくれる素晴らしいアイテム、お客様に喜んでいただくには地道な事を積み重ねていくしかないのだと様々な事から教えられます(^-^)