くらっぽと私

いつもの裏山ウォーキング。
ふと気づくと、すぐそこにくらっぽが…。

「え?!私に気づいていないの?」私は凝視した。

くらっぽは山々を見つめ、道脇の斜面に座ってくつろいでいた。
そして、こちらを見ると驚いて立ち上がり後付去りするが…見てくる。

私も見る。
暫く見合う。
そして、どちらともなく捌ける。
このくらっぽとは、そんな間柄だ。

そういえば、今日の私は無心だった。

あちらより先に、私がその存在に気づいたのである。
今回は私の勝ちだな。

奢ることなく、鍛錬せねばなるまい。