子は親の鏡

四万街道で、柏屋スタッフK君を見かけた。
走るのが大好きな二児のパパさん。

トレーニングしながらゴミ拾いをしていた。
素晴らしい人となりですね。
彼を見て育つ子供は立派になるであろう。

昔、「柏屋をどんな会社にしたいですか?」と問われて「従業員から経営者が見えてくる会社。」と答えた。

会社にとって一番大切なのは、人材だと思う。

有限会社柏屋の社長が、従業員を悪く言った事は一度もない。
配偶者の私に愚痴ったことも、一度もないのである(笑)


人生はあっという間

先日、富岡の実家に用事があり、富岡製糸場付近を散策してみた。
高校時代の通学路は、ほぼ変わっていない。

水道橋を渡ろうとしたら桜が少し開花していた。

高校時代は眺めた事など無かったな。

少し遠回りして、中学校付近を通った。
中学時代の通学路はもう無くなってしまっている。

最近まで、事細に憶えていた記憶は、残念ながら思い出せなくなってきた。

こうして、人間はだんだん坂道を降っていくのだ。

人生なんてあっという間なのだから、登りの人達には、精一杯登らせてあげたいと思った。

本来は、後進の為に、通って来た道をだんだんと整備してあげたかったのだが…。

舗装された道よりも、がたがた道の方が気付きが多いのかもしれない。
それが、学習するということなのだと思った。


立つ鳥跡を濁さず

「僕、薫子さんのブログを見て柏屋で働こうと思ったんです。」
7年前、カフェの横の坂道でH君に初めてお目にかかった日の事を今でもよく覚えています。

そんな、H君が先日、退社されました。

勝手に隠居した私の所に、挨拶に来てくれて、私のブログが再開して嬉しい事、柏屋が好きだということ、後輩達を誉めて、新しい仕事でも柏屋を宣伝してくれること、柏屋に育てて頂いて有り難かった事など…彼が語る全ての言葉は人を優しく快くしてくれました。

自分が恥ずかしくなるとともに、彼の育ちの良さを感じました。
彼は、どこでも可愛がられて、良い人生を送れるでしょう。

長い間サービス業をしてきた私は、今まで様々な経験をしてきました。
最終的に、人間不信に陥るほど傷つきました。
こんな事があるの?こんな人がいるの?ということが多く、人と関わるのが怖くなってしまったのです。

「僕は、ずーっと、柏屋と薫子さんのブログのファンですから。」
「また、会いに来ますからね!」
彼は嬉しい言葉を残して去って行ってしまいました。

私といえば、気が利いた言葉もかけられず涙が溢れてとまりませんでした。

情けないけれど、それが私なんだと思いました。

家の婿さんになってくれれば良いのに…と思っていたのは本音です(笑)

幸多かれと願っています( ꈍᴗꈍ)


後進にもっと明るい未来を

世のちり洗う四万温泉では、雪の後日が射して素晴らしい風景です。

四万温泉の雄大な自然に囲まれていると、大きな長老に護られている気がして安心します。

若者や子供達にもっと明るく楽しい未来を見せてあげたいのにヾ(。>﹏<。)ノ 生まれていくらもたっていない、若者や子供達が戦争や飢餓で命を落としているなんて悲劇です。 四万温泉でひっそりと生息しているおばさんは、毎日憤っております。ニュースを見る度に涙が出ます。 立派で尊敬に値する長老が現われて、どうにか助けてくれないかしら(。ノω\。)


地産地消

昨夜の重い雪で庭の月桂樹が倒れていました。

朝食の野菜スープに欠かせない香辛料です。
ローリエ、ローレルなどとよばれている。

わが家では、この葉を乾燥させて料理に使っています。
オレガノやミントは勝手に生えるようになりましたが、昔はフェンネル、ナスタチウム、ローズマリーなど多種類を栽培してみました。
四万温泉の気候ではなかなか難しい物もあります。

故人である先代柏屋社長が畑をやっていた頃は、ルッコラ、バジルなどをお願いして作って貰いました。

「薫、この臭い植物はなんだい?」とか「これは、虫が食ってしょうがないな!」とかブツブツ言いながらも毎年挑戦してくれて、最終的には自ら珍しい野菜を見つけて作ってくれて…感謝しています。

柏屋カフェの日替わりランチがあった頃には、先代の作った四万温泉野菜がたくさん使えました。
柏屋旅館のお食事も先代が作った野菜や採ってきた山菜、自らさばいた鯉がお膳を賑わせていました。

お客様はたいへん喜んで下さいました。
これも、先代のおかげです。
今考えると贅沢でしたよね。

地産地消とは正しくこういった事で、お洒落な事だけではなく、汗水垂らしてその土地にあった産物を作り出し、加工して楽しむといった工程があるのだと教えて頂きました。

倒れていた月桂樹から、先代社長のありがたさを思い出したお彼岸です。


手芸

今、私は刺繍をしています。
小学生か中学生の時にステッチを習ったきりだけれど、お得意の勝手な解釈でアレンジしちゃうのです。


学生時代は、先生方にあれこれ怒られて酷い評価を受けていたけれど、本当は手芸が好きなの。

手芸に限らず、親にも先生にも怒られて育ったなぁ…悲しいよね、なんでも良いから、褒められたかった
(・ัω・ั)

柏屋にゃんこも、吊るし雛も雑で下手くそだけどもね(笑)
でも、勝手にデザインして作るのが大好きなのです。

今は、ヘタうまなんて言葉があるくらい受け入れて貰えるから嬉しいですね。

子供の巾着や手提げ袋も真っ直ぐ縫えた例はありませんでしたね(笑)
へんな刺繍やアップリケをしてしまったりして…でもなんでも喜んで、保育園やら学校に持っていってくれましたよ。

手芸をしているときは、なんだかにこにこしている私がいるのです(^3^♪


ユーモア

私は、白黒ハッキリしないと気がすまない人間だった。
ある先輩からは、「竹を割ったような女だ」
と言われたくらい(笑)

しかしながら、様々な経験を経てほぼすべての事は曖昧なのだと悟った。

そう、曖昧にしておかなければ世の中は争い事であふれてしまうからだ。

長女、学生、妻、長男の嫁、先輩、後輩、転入者、親、従業員、経営者、隠居などを歴て…悟った。

失望感にかられた私を唯一救ってくれるのは、ユーモアだ。

真実のない世界を平和に導いてくれるのは、誰もがわかりやすくクスッと笑えるユーモアだという持論。

最近の書籍には、何故かユーモアがない。


理想郷

四万温泉に住み始めた頃、個性の強い方々が沢山いらっしゃるのと、その自然環境から…「はて?何処かに似ているな!」と…。

ここは正しくムーミン谷では?

小学生の頃から、ムーミンのアニメや小説を愛していた私の理想郷…ムーミン谷。

個性の強いムーミン谷の生物が、時にはぶつかり合い、助け合いながら生きている。

干渉はせず、思い思いに生きている。協調性もないが、集団心理もない。

戦争とは程遠い世界。

平和というのは、こういう事ではないのか?

子供ながらに、ムーミン谷の仲間たちから様々な真理を教わった気がしました(笑)

今日はホワイトデイにこんなに可愛いチョコレートを頂いて、思い出した次第です。


ピッツァ

私はピッツァ作りが好きです。家でも季節のものでピッツァを焼きます(≧▽≦)

柏屋カフェでも開店当初からピッツァは大人気でした。

ミックスピッツァ、生ハムのピッツァ、温泉納豆ピッツァの3種類。

メニューから姿を消してしまってから随分たちますねಠᴥಠ

私が初めてピッツァを食べたのは、小学生の頃でした。冷凍のピッツァです。
チーズも珍しい時代でしたから、あまり良い印象はありません。

喫茶店でアルバイトをするようになってからは、ピザトーストを見かけるようになりました。
だいたいはケチャップを塗って、玉ねぎやサラミ、ピーマン、マッシュルームスライスを乗せてとけるチーズを乗せたパンかしら(笑)

辻調に行っていたころ、イタリア料理の先生のピッツァの講習と実習があり、初めて生地から手作りしたピッツァを見ました。

ピッツァソースも手作りで、オリーブやアンチョビをトッピングして、グリュイエールチーズを使っていました。
初めて見る食材に心が踊り、試食の時はその美味しさに感動を覚えました。

柏屋カフェを開店するにあたり、この四万温泉で生クリームやオリーブ、アンチョビ、グリュイエールチーズなどの食材を調達するのがなによりたいへんでしたが、その頃は幾つかのネット販売があったので助かりました。何しろ配送料がかかるから苦難の連続でしたが、私が勉強してきた美味しいものを皆さんに食べて頂きたかったのです。

時代は代わり、柏屋の新しいお店《シマテラス》では、柏屋スタッフによる美味しい手作りピッツァやパンを楽しんで頂けそうですね(*´ω`*)
柏屋カフェ店長魂心の自家焙煎珈琲もどうぞよろしくお願い致します!

すべては、お客様に愉しい四万時間を過ごして頂きたい気持ちから(✿^‿^)