私の父は板金職人だった。
85歳になる父の体調は近頃芳しく無い。
15歳から横浜の板金店に奉公した父。
[他人様の釜の飯を食う]というのはたいへんな苦労だったに違いない。
この父に怒鳴られまくり、小学生低学年から妹弟の世話や家事をしていた私は、近隣の同級生が羨ましかった。
こんな家に生まれて不幸だと思っていた。
しかしながら、父の生い立ちを思うと、仕方がないのだと…恨んではいない(笑)
その父が孫娘に、「○○子、苦労なんかするもんじゃねえぞ。」と言ったという。
私達の時代は「苦労は買ってでもしろ!」というような精神論の時代だった。
競争社会、個性など大切にされなかった時代。
父の時代は、もっと昔。
「苦労なんかしないほうが良い。」
実は私も同感なのである。
後進には、思い遣り助け合う社会で、ゆっくりゆったり優しく幸せな人生を歩んで欲しいと願っているのである。
お父さん!良いこと言うじゃない╰(*´︶`*)╯
ありがとう。